「幼い弟の失踪と発見された1本のビデオテープ――映されていた“消える瞬間”が問いかけるのは、真実?それとも記憶の罠か。」
2025年1月24日公開の映画『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』では、主人公・兒玉敬太(杉田雷麟)の幼少期に起こった弟・日向の失踪事件が物語の核心となります。
ある日、母から送られてきた古いVHSテープには、弟が忽然と消え去った瞬間の映像が記録されており、それをきっかけに敬太は忌まわしい記憶と向き合うことに。
語られない過去と、映像が持つ“不気味なリアルさ”を軸に描かれる本作は、記録と記憶の境界を揺るがす現代ホラーです。


- 年間200本以上映画やアニメを見ています!
-
年間200本以上アニメや動画を見ています!
記事執筆も依頼記事も含めて500件越えの実績ありです。
たくさん見ている映画やアニメ、ドラマのおすすめの情報や面白い情報を発信しています! ぜひ参考にしてください!
【ミッシング・チャイルド・ビデオテープ】作品概要
2025年1月24日に劇場公開された『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』は、古びたVHSテープに映された不可解な失踪事件をめぐり、記憶と記録、そして家族の真実を描く心理サスペンスです。
主演を務めるのは、『空白』や『さがす』などで注目を集めた杉田雷麟。監督は短編映画で頭角を現した山本英監督で、商業デビュー作となる本作では、失われた過去と向き合う男の苦悩を丁寧かつスリリングに描いています。
作品情報
タイトル | ミッシング・チャイルド・ビデオテープ |
公開日 | 2025年1月24日 |
上映時間 | 104分 |
制作国 | 日本 |
配給 | KADOKAWA |
監督 | 近藤亮太 |
あらすじ
テレビドラマ「イシナガキクエを探しています」の演出を手がけた近藤亮太監督が長編初メガホンをとり、2022年・第2回日本ホラー映画大賞にて大賞を受賞した短編映画を自ら長編映画化したホラー映画。
一緒にかくれんぼをして遊んでいた弟が失踪してしまったという過去を持つ兒玉敬太。その後も弟の日向は見つからないままで、現在の敬太は行方不明者を捜すボランティア活動に従事している。そんな彼のもとに、母親から古いビデオテープが送られてくる。そこには、日向がいなくなる瞬間が映されていた。霊感のある同居人・天野司はそのビデオテープに禍々しさを感じ、敬太に深入りしないよう忠告するが、敬太は忌まわしい過去の真相を暴くために動きだす。敬太を取材する記者の久住美琴も加わり、3人は日向が失踪した山に足を踏み入れるが……。
「プロミスト・ランド」の杉田雷麟が兒玉敬太役で主演を務め、同居人・天野司を「アルプススタンドのはしの方」の平井亜門、新聞記者・久住美琴を「サユリ」の森田想、美琴の上司・塚本哲也を藤井隆が演じる。Jホラーの巨匠・清水崇が総合プロデュースを手がけた。
© eiga.com inc. All rights reserved.
出演キャスト一覧
役名 | 俳優名 |
兒玉敬太 | 杉田雷麟 |
天野司 | 平井亜門 |
久住美琴 | 森田想 |
塚本哲也 | 藤井隆 |
出演キャスト・役どころを詳しく紹介

2025年公開の映画『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』には、杉田雷麟、松本まりか、安達祐実など、実力派俳優が多数出演。物語の鍵を握る登場人物たちを、それぞれのキャストが緻密な演技で表現しています。
このパートでは、主要キャストのプロフィールと役柄について詳しく紹介し、作品の人物相関や見どころを掘り下げます。
兒玉敬太(演:杉田雷麟)
物語の主人公である兒玉敬太は、かつて弟・日向が失踪するという過去を抱えた青年。ある日、実家から届いた一本の古びたビデオテープをきっかけに、彼の心に封印されていた“あの日”の記憶が蘇り始める。
物静かで内向的な性格ながら、事件の真相を求めて深く掘り下げていく姿が印象的。演じる杉田雷麟は、映画『さがす』や『空白』などで注目を集めた若手俳優であり、本作ではトラウマと向き合う難役を繊細に表現している。
>気になる方はこちらをクリック<
天野司(演:平井亜門)
天野司は、主人公・敬太が過去の事件を追う中で出会う謎の青年。冷静沈着で知的な雰囲気を漂わせつつも、どこかつかみどころのない存在感を放つ人物であり、物語の中盤以降、失踪事件の真相に深く関わっていくキーパーソンとなる。
演じる平井亜門は、映画『ナミビアの砂漠』やドラマ『グレースの履歴』などで注目を集める若手俳優。繊細でミステリアスな役柄に定評があり、本作でも観客を惹き込む存在感を見せている。
>気になる方はこちらをクリック<
久住美琴(演:森田想)
久住美琴は、主人公・敬太の過去と現在を結びつける重要な存在として登場する女性。敬太とどのような関係を築いていたのか、そして彼女が知っている“真実”とは何なのか。物語が進むにつれて、美琴の内面や過去も少しずつ明らかになっていく。
演じる森田想は、映画『愛なのに』『プリテンダーズ』などで高い評価を得てきた実力派若手女優。ナイーブさと芯の強さを併せ持つ表現力で、本作でも記憶と向き合う難しい役柄にリアリティを与えている。
>気になる方はこちらをクリック<
塚本哲也(演:藤井隆)
塚本哲也は、主人公・敬太が過去をたどる中で接触する重要人物の一人。事件の核心に近い情報を握っているようでいて、どこか信用しきれない不穏さを漂わせる存在です。物腰は柔らかく親しげだが、その言動の裏に何があるのか、観客の想像をかき立てます。
演じるのは、俳優・タレント・コメディアンとして幅広く活躍する藤井隆。シリアスからコミカルまでこなす柔軟な演技力を持つ藤井が、本作では抑制の効いた演技で謎めいた人物像を印象的に体現しています。
>気になる方はこちらをクリック<
【ミッシング・チャイルド・ビデオテープ】見どころを紹介

『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』は、静かな映像美と緻密な心理描写で観る者をじわじわと追い詰める極上のサスペンス映画です。
本作には単なるミステリーやホラーにとどまらない、“記憶と映像”をめぐる深いテーマが内包されており、登場人物たちの感情の揺れや、真実に近づくごとに露わになる闇に、誰もが引き込まれます。
ここでは、そんな本作の注目ポイントを3つの見どころに分けてご紹介します。
【見どころ1】緊迫感あふれる映像演出とVHSテープのリアルな質感
本作の最大の特徴は、失踪事件の手がかりとなる古いVHSテープ映像の扱いにあります。アナログ特有のざらついた画質や音の揺れ、ノイズまで忠実に再現し、その映像に映し出される不可解な出来事が観客の不安を煽ります。時代の空気感を鮮明に映し出すことで、ただの映像資料ではなく、物語の核心を握る“生きた証拠”として機能。現代のデジタル映像では味わえない独特の臨場感が、観る者を緊迫の世界へ引き込みます。
【見どころ2】杉田雷麟をはじめとするキャスト陣の繊細な演技
主人公・兒玉敬太を演じる杉田雷麟は、弟の失踪という心の傷を抱えながら、苦悩と葛藤を繊細かつリアルに表現。過去のトラウマが蘇る中で揺れる感情や、不確かな記憶と向き合う複雑な心理を、抑制の効いた演技で魅せます。さらに、平井亜門や森田想、藤井隆など多彩な俳優陣もそれぞれの役柄に深みを与え、物語の緊張感を高めています。キャスト全員の細やかな表現が、ストーリーに真実味をもたらし、観客を物語世界へ没入させる要因となっています。
【見どころ3】“記憶”と“記録”の曖昧さを描く哲学的テーマ
単なる失踪事件のミステリーにとどまらず、本作は映像という“記録”と、人間の“記憶”が持つ不確かさを鋭く問いかけます。目の前にある証拠映像を信じるべきか、それとも揺らぐ記憶の断片に頼るべきか。映像が捉える真実と、人間の感情や解釈が交錯する様を通して、「真実とは何か」「記憶はどこまで信用できるのか」といった深い哲学的テーマを観客に投げかけます。この曖昧な境界線が、観る者の想像力を刺激し、作品の余韻を長く残します。
実際に観た人たちのレビュー・感想

4.0/5.0
『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』はフェイクドキュメンタリー風の演出とじわじわとした不安感が秀逸なホラー。想像力を刺激し、ホラー慣れした人には深い恐怖を味わえる一方で、後味の弱さも感じられる。民宿の語りのシーンは特に印象的で、今後の監督作に期待が高まる作品。
3.5/5.0
『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』は、ジャンプスケアに頼らず“不気味な静けさ”でじわじわと恐怖を植え付ける異色のホラー。見えないものが“視える”、聞こえないものが“聴こえる”――そんな曖昧な恐怖が観る者を引き込む。低予算風の演出も逆にリアリティを増し、観終わった後にじわじわ効いてくる。不思議と「もう一度観たくなる」作品だ。
3.0/5.0
『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』は、明確な脅かしがなくても“何かが潜んでいそう”な不安感でじわじわ怖がらせる異色のホラー。チープに見える映像も、逆にリアリティを強める効果に。ストーリーは難解でテンポに間延び感はあるが、想像を刺激される余白も魅力。藤井隆らキャストの演技も好印象で、怖さより“気味悪さ”を楽しむタイプの作品。
【ミッシング・チャイルド・ビデオテープ】ネタバレ・解説

『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』(2025年公開)は、3年前に突然失踪した弟・日向を探す兄・兒玉敬太(杉田雷麟)を中心に描かれるサイコロジカルホラー映画です。霊能力者の天野司(平井亜門)と記者の久住美琴(森田想)が絡み合いながら、ビデオテープに残された不可解な映像の謎を追います。
物語のキーポイントは、ビデオテープを通じて過去と現在が交錯し、弟の死の真相や家族の秘密が徐々に明かされていく点です。天野は映像の中に入り込む能力を持ち、過去の出来事を体験しながら弟の日向の事故死の瞬間を目撃します。これにより、敬太は弟の死を初めて実感し、家族の崩壊や互いの複雑な感情が浮かび上がってきます。
作品はジャンプスケアを多用せず、日本の伝統的な霊的文化や死者の扱いを背景に、「見えないものが視える」「聞こえないものが聴こえる」という曖昧な恐怖を静かに演出。物理的な恐怖よりも心理的な恐怖と家族ドラマを融合させています。天野の失踪やビデオテープの謎も完全には解明されず、観る者の想像力に委ねる部分が多いのも特徴です。
まとめ

本作『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』は、ジャンプスケアに頼らない静かな恐怖と家族の複雑な感情を織り交ぜたサイコロジカルホラーです。伝統的な日本の霊的要素を巧みに活かし、心理的な不安感をじわじわと高める演出が特徴。謎多きビデオテープと兄弟の過去が交錯する物語は、観る者の想像力を刺激し、深い余韻を残します。ホラー好きはもちろん、心理ドラマとしても楽しめる一作です。