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『JUNK WORLD』これは観るべき!あらすじ・キャスト・見どころを徹底紹介!

2025年6月13日公開のストップモーションアニメ映画『JUNK WORLD』は、前作『JUNK HEAD』で世界中の映画祭を沸かせた堀貴秀監督が手がける、壮大かつ独創的なSFファンタジーです。わずか数人の制作チームで構築されたとは思えない、緻密で圧倒的なビジュアル表現と、ディストピア的な世界観の奥深さが、国内外で注目を集めています。

本記事では、『JUNK WORLD』の時代設定や物語のあらすじはもちろん、主要キャラクターの関係性や成長の軸、背景にある社会構造や宗教モチーフ、そして映像手法・制作プロセスに隠された作り手のこだわりまでを、豊富な出典とともに詳しく解説します。

さらに、前作『JUNK HEAD』とのつながりや、両作を貫くテーマ性にも触れながら、「なぜこの作品が世界中の映像ファンや映画評論家を惹きつけてやまないのか」を深掘りします。

ストップモーションアニメの枠にとどまらない、唯一無二のクリエイティブSF作品『JUNK WORLD』の魅力を、初心者にもファンにもわかりやすくご紹介していきます。

(C)YAMIKEN
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菜月

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『JUNK WORLD』作品概要

2025年6月13日公開のストップモーションアニメ映画『JUNK WORLD』は、前作『JUNK HEAD』の世界観をさらに広げた壮大なSF作品です。わずか数名のスタッフによる手作業で作られた独特の映像美と、地下社会を舞台に繰り広げられる人間と人工生命体の物語が特徴です。
ここでは、本作の作品情報・あらすじ・スタッフ・キャストをわかりやすく紹介します。

作品情報

タイトルJUNK WORLD
公開日2025年6月13日
上映時間105分
制作国日本
配給アニプレックス
監督堀貴秀

あらすじ

独学で映画づくりを学んだ堀貴秀監督が個人制作で完成させ、ファンタジア国際映画祭最優秀長編アニメーション賞をはじめ数々の賞に輝いたSFストップモーションアニメ映画「JUNK HEAD」のシリーズ第2弾。堀監督が約3年かけて制作し、前作より1042年前の壮大で複雑な地下世界を舞台に、前作ではパートンという名前で登場したロボットのロビンの奮闘を描く。

はるか昔、人類は地上の生息域減少により地下開発を進め、その労働力として人工生命体マリガンを創造した。しかしマリガンは自らのクローンを増やして人類に反乱。第3次停戦協定から230年後の世界では、人類は地上に留まり、地球規模に広がった地下世界をマリガンが支配していた。そんな中、地下世界に異変が起こり、人間とマリガンによる調査チームが派遣される。女性隊長トリス率いる人間チームと、クローンのオリジナルであるダンテ率いるマリガンチームは、ともに地下都市カープバールを目指す途中で、マリガンのカルト教団「ギュラ教」に襲撃される。彼らの標的は、希少種とされる人間の女性トリスだった。調査チームは激しい攻防のなかで次元の歪みを発見し、トリスの護衛を務めるロボットのロビンは彼女を守るため、次元を超えた作戦に乗りだす。

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製作スタッフ・キャスト

監督堀貴秀
原案堀貴秀
キャラクターデザイン堀貴秀
絵コンテ堀貴秀
アニメーター堀貴秀
造形堀貴秀
撮影堀貴秀
照明堀貴秀
効果音堀貴秀
VFX堀貴秀
編集堀貴秀
音楽堀貴秀

『JUNK WORLD』見どころを紹介

2025年6月13日に公開されたストップモーション映画『JUNK WORLD』は、手作業による緻密な映像表現と独特なクリーチャーデザインが圧巻の一作です。前作『JUNK HEAD』から続く地下世界の物語を舞台に、壮大なSFファンタジーと哲学的テーマが絡み合う点が魅力。

ここでは、本作の映像技術、物語の深み、キャラクターの魅力など、注目すべきポイントを詳しく紹介します。

【見どころ1】圧倒的なストップモーション映像美と手作業の緻密さ

『JUNK WORLD』は数名のスタッフによる手作業中心のストップモーションアニメーションで制作されており、その繊細でリアルな質感と独特の立体感が強烈な没入感を生み出しています。アナログ技法と3Dプリントなどの最新技術が融合し、唯一無二の映像美を実現しています。

【見どころ2】深遠な世界観と複雑に絡み合う物語

約1000年前の地下社会を舞台にした物語は、人間と人工生命体〈マリガン〉の対立、宗教的カルトの暗躍、文明の崩壊と再生など、多層的なテーマが描かれています。哲学的な問いかけや歴史のサイクルを通じて、観る者の思考を刺激します。

【見どころ3】独創的で魅力的なキャラクターたち

主人公のトリスをはじめ、多様で個性的な人間とマリガンたちが織りなすドラマが見どころです。奇怪なデザインのクリーチャーやロボット・ロビンなど、ビジュアルだけでなくキャラクターの内面描写も丁寧に描かれています。

前作『JUNK HEAD』とのつながり

2025年公開の『JUNK WORLD』は、2017年に話題となった『JUNK HEAD』の世界観をさらに深く掘り下げる続編的作品です。前作の約1,000年以上前の時代を描きながら、同じ地下社会と人工生命体〈マリガン〉を舞台に、物語の根幹にある歴史や因縁が明らかになります。

制作手法や独特の映像表現も共通しており、両作品は堀貴秀監督による緻密な世界構築の一環として捉えられます。ここでは、両作のつながりとその意義をわかりやすく解説します。

時代設定と世界観の連続性

『JUNK WORLD』は、前作『JUNK HEAD』(2017年)の約1,000年以上前の時代を舞台にしており、同じ地下社会と人工生命体〈マリガン〉の世界を共有しています。前作で描かれたマリガンの支配や人間の探索が続く背景が、より古い時代の視点から拡張されています。

制作手法とクリエイターの一貫性

両作品ともに堀貴秀監督が主導し、わずかなスタッフによる手作業中心のストップモーション制作が特徴です。『JUNK WORLD』では、前作の映像美や世界観の基盤を引き継ぎつつ、表現の幅や物語の深みがさらに発展しています。

『JUNK WORLD』実際に観た人たちのレビュー・感想

30代・男性

4.5/5.0

『JUNK HEAD』の1,042年前を描く前日譚『JUNK WORLD』は、圧倒的な映像美と壮大なスケールで前作を凌駕する力作。人工生命体〈マリガン〉と人間が共闘する物語は、時空を超えた神話のような構成で、観る者を地下世界へと引き込む。

愛すべきバカキャラやグロ・ナンセンスな笑いも健在で、キャラの死に涙する場面も。おすすめは“ゴニョゴニョ語”字幕版。聞き取れる日本語がじわじわくる。

前作未見でも楽しめるが、繋がりを知っていると深み倍増。ポストクレジットの仕掛けも要注目。

20代・男性

4.0/5.0

『JUNK WORLD』は人の手で丁寧に作られた緻密なストップモーション映像が圧巻のSF作品。複雑な時系列と独特の言語表現がユーモアと深みを生み出し、多言語や監督制作の“ゴニョゴニョ語”が作品の個性を際立たせる。

ロビンの1200年越しの愛は感動的で、笑いとグロテスクな描写が交錯する大人向けの世界観が特徴的。映像と同様に言葉の虚構も緻密に作られており、唯一無二の体験を約束する作品だ。

20代・男性

3.5/5.0

前作『JUNK HEAD』から4年ぶりの続編『JUNK WORLD』は、映像の精緻さやスケール感が格段に向上。人形アニメーションの動きや撮影技術が進化し、冒頭の銃撃戦や空中戦は圧巻だ。

物語は人間とマリガンの停戦後の地下世界を舞台に、調査団が異変を追う。4章構成で謎が徐々に明らかになるが、ギャグ要素が強くなり、前作のダークさやグロさを好むファンには賛否が分かれるところ。

ただし、シリーズの“次”への布石として期待も大きく、ファンなら見逃せない作品だ。

堀貴秀監督ってどんな人?

堀貴秀監督は、独学で映像制作を学び、ストップモーションアニメーションの手法を駆使して独自の世界観を築き上げた日本の映像作家です。
本職は内装業で、ディズニーシーの建設にも携わった経験を持ちます。その後、廃材を活用したスタジオ「YAMIKEN」を拠点に、コマ撮りアニメーションの制作を開始しました。特に『JUNK HEAD』シリーズでは、約7年をかけてほぼ一人で制作を行い、世界中の映画祭で高い評価を受けました。

また、堀監督は映像制作の経験がなかったが、CG全盛の時代に、あえてストップモーションアニメで『JUNK HEAD』を作り上げた。その作品作りへの情熱と独自のアプローチは、多くの映画ファンやクリエイターに影響を与えています。今後も新たな映像表現を追求し続ける堀監督の活動に、引き続き注目が集まっています。

まとめ

『JUNK WORLD』は堀貴秀監督による手作業にこだわった緻密なストップモーションアニメで、独特の世界観と複雑な物語が魅力です。前作『JUNK HEAD』の前日譚として、シリーズの深みを増しつつもユーモアや独創的な言語表現で観る者を引き込みます。映像美と物語の両面で新たな挑戦を続ける本作は、SFファンはもちろん、独創的な映像体験を求めるすべての人におすすめの作品です。

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