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映画『顔を捨てた男』とは?衝撃のストーリーと見逃せない注目ポイント!

顔を変え、過去を捨てた男は、どこへ向かうのか――。
2025年7月11日公開の映画『顔を捨てた男』は、顔の再建手術を受けた元俳優が、新たな人生と過去の自分に直面する心理スリラーです。主演は『アベンジャーズ』のセバスチャン・スタン。共演にレナーテ・レインスヴェ、アダム・ピアソン。監督・脚本はアーロン・シンバーグ。外見とアイデンティティの揺らぎを描いた本作は、ベルリン国際映画祭銀熊賞ほか数々の賞を受賞し、注目を集めています。

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菜月

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『顔を捨てた男』作品概要

2025年7月11日公開の映画『顔を捨てた男』は、顔を変えた元俳優が“過去の自分”と向き合う姿を描いた、A24製作の心理スリラー。主演は『アベンジャーズ』シリーズで知られるセバスチャン・スタン。共演にレナーテ・レインスヴェ、アダム・ピアソンといった実力派が名を連ね、監督・脚本はアーロン・シンバーグが務めています。

本記事では、本作の基本的な作品情報をはじめ、物語の核心に迫るあらすじ、個性豊かなキャスト陣の見どころを詳しくご紹介。話題の異色作の魅力に迫ります。

作品情報

タイトル顔を捨てた男
原題または英題A Different Man
公開日2025年7月11日
上映時間112分
制作国アメリカ
配給ハピネットファントム・スタジオ
監督アーロン・シンバーグ

あらすじ

「サンダーボルツ*」「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」のセバスチャン・スタンが主演を務めた不条理スリラー。

顔に特異な形態的特徴を持ちながら俳優を目指すエドワードは、劇作家を目指す隣人イングリッドにひかれながらも、自分の気持ちを閉じ込めて生きていた。ある日、彼は外見を劇的に変える過激な治療を受け、念願の新しい顔を手に入れる。過去を捨て、別人として順風満帆な人生を歩みだすエドワードだったが、かつての自分の顔にそっくりな男オズワルドが現れたことで、運命の歯車が狂いはじめる。

容姿が変わっていく主人公エドワードの複雑な心情をセバスチャン・スタンが特殊メイクを施して熱演し、2024年・第74回ベルリン国際映画祭で最優秀主演俳優賞(銀熊賞)、2025年・第82回ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門で最優秀主演男優賞を受賞。「わたしは最悪。」のレナーテ・レインスベがイングリッド、「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」のアダム・ピアソンがオズワルドを演じた。外見やアイデンティティをテーマにした作品を手がけてきたアーロン・シンバーグが監督・脚本を手がけ、全編16ミリフィルムでの撮影による独創的な世界観を作り上げた。

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出演キャスト

役名俳優名 声優名
エドワードセバスチャン・スタン
イングリッドレナーテ・レインスぺ
ヴァーノ医師ジョン・キーティング
フレックスナー医師マラカイ・ウィアー
オズワルドアダム・ピアソン
マイケル・シャノン(本人役)マイケル・シャノン

『顔を捨てた男』キャスト・役どころを詳しく紹介

『顔を捨てた男』では、主演のセバスチャン・スタンをはじめ、実力派・個性派が集結し、それぞれが強烈な印象を残しています。
再建手術によって「別人」として生き直そうとする主人公や、彼を取り巻く人々の複雑な関係性が、本作のサスペンスと人間ドラマに深みを与えています。

ここでは、主要キャストのプロフィールとともに、演じた役どころの背景や魅力を詳しくご紹介します。彼らが物語にどう関わり、何を象徴しているのかにも注目です。

エドワード(演:セバスチャン・スタン)

先天的な顔の変形に悩みながら俳優を目指す青年・エドワードは、再建手術を受けて“新たな顔”を手に入れます。別人として人生をやり直そうとする中、自分の過去を題材にした舞台に出演する、かつての自分に瓜二つの男・オズワルドと出会い、精神の均衡を失っていきます。

セバスチャン・スタンは、MCU作品のバッキー・バーンズ役で知られる実力派俳優。本作では複雑な内面を体現し、第74回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀主演男優賞)を受賞しました。

イングリッド(演:レナーテ・レインスぺ)

エドワードの隣人であり、劇作家でもある女性・イングリッドは、彼の外見や過去に興味を持ち、彼の人生を題材にした舞台を制作します。イングリッドの存在が、エドワードの希望であり同時に混乱の引き金ともなり、物語の鍵を握る存在となります。

演じるのは、ノルウェー映画『わたしは最悪。』でカンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞したレナーテ・レインスヴェ。人間の複雑な感情を静かに表現する演技で、エドワードとの繊細な関係を印象深く描き出しています。

ヴァーノ医師(演:ジョン・キーティング)

ヴァーノ医師は、顔に強いコンプレックスを抱えるエドワードに再建手術を施し、彼の「新しい人生の入口」を開いた人物。医学的な治療を通じて変化をもたらしながらも、物語全体においては“外見の変化が本当の救いとなるのか”というテーマを象徴する存在です。

演じるのは、アイルランド出身の俳優ジョン・キーティング。落ち着いた語り口とリアリティのある演技で、主人公の人生の転機に関わる医師役を説得力をもって演じています。

フレックスナー医師(演:マラカイ・ウィアー)

フレックスナー医師は、エドワードの治療や精神状態を見守る医療スタッフのひとりであり、主人公の「内面の変化」に寄り添う存在です。ヴァーノ医師が外科的な変化をもたらすのに対し、フレックスナー医師はエドワードの心に向き合い、彼の深層心理や葛藤を浮かび上がらせる役割を果たしています。

演じるのは、イギリスの俳優マラカイ・ウィアー。舞台・テレビ・映画で幅広く活躍しており、本作では控えめながらも印象的な存在感で、物語に静かな深みを加えています。

オズワルド(演:アダム・ピアソン)

オズワルドは、劇作家イングリッドの舞台でエドワードの“かつての姿”を演じることになる俳優。神経線維腫症によって顔に変形を持つ彼の存在は、すでに新たな顔を手に入れて別人として生きようとしていたエドワードに強烈な動揺と嫉妬、そして自己喪失を引き起こします。彼の登場により、物語はスリラーから深い人間ドラマへと展開していきます。

演じるのは、実際に神経線維腫症を持つ俳優・アダム・ピアソン。スカーレット・ヨハンソン主演『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』でも注目され、本作では外見だけでなく内面の力強さを持ったキャラクターを演じ、現実とフィクションの境界を揺さぶります。

マイケル・シャノン(演:マイケル・シャノン)

俳優マイケル・シャノンは、本作『顔を捨てた男』に本人役で出演。劇中では、イングリッドの舞台に関わる役どころとして登場し、主人公エドワードの感情を揺さぶる存在として機能します。現実の俳優が“本人役”として登場することで、フィクションとリアルが交錯し、観客にさらなる違和感と緊張感を与える仕掛けの一部となっています。

マイケル・シャノンは『レボリューショナリー・ロード』『シェイプ・オブ・ウォーター』などで知られる名優で、A24作品への出演も多数。本作では脇役ながらも、その存在感が作品の空気を一変させる印象的な登場となっています。

『顔を捨てた男』見どころを紹介

映画『顔を捨てた男』は、顔を変えた男が“自分とは何者か”という問いに直面する、心理スリラーでありながら深い人間ドラマでもあります。A24ならではの独創的なストーリーテリングと、観る者の価値観を揺さぶるテーマ性が話題を呼んでいます。

ここでは、本作をより深く味わうために押さえておきたい注目ポイントや演出面の魅力、キャストの熱演、映画的な仕掛けなど、見どころを丁寧に紹介します。観賞前でも後でも楽しめる内容です。

【見どころ1】セバスチャン・スタンの衝撃的変貌と熱演

主演のセバスチャン・スタンは、特殊メイクで顔を大きく変化させ、先天的疾患を持つ主人公・エドワードの外見と内面の両面を圧倒的なリアリティで演じきっています。繊細な心理描写と大胆な表現力が高く評価され、第74回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀主演男優賞)を受賞。これまでのイメージを覆す挑戦的な演技は、まさに本作最大の見どころのひとつです。

【見どころ2】現実と虚構が交錯するメタ構造

本作は、主人公の人生が舞台劇として描かれる中で、演じる・演じられるという構造が二重三重に折り重なり、観る者の視点を揺さぶります。俳優アダム・ピアソンが“過去のエドワード”を演じることで、主人公自身が自己と向き合う鏡のような構図に。さらにマイケル・シャノンが本人役で登場するなど、現実と虚構が曖昧になる巧妙な演出が光ります。

【見どころ3】「顔」と「自分らしさ」をめぐる深いテーマ性

単なる外見の変化ではなく、「顔とは何か」「人は見た目を変えれば本当に変われるのか」という問いを突きつける本作は、現代社会におけるアイデンティティや承認欲求の問題を鋭くえぐり出します。社会的弱者やマイノリティの視点も盛り込みながら、観客自身に“自分という存在”を問いかける力強いテーマ性が、多くの共感と議論を呼んでいます。

『顔を捨てた男』実際に観た人たちのレビュー・感想

30代・男性

4.0/5.0

『顔を捨てた男』は、顔のコンプレックスを抱えるエドワードが新しい顔を手に入れるも、同じ顔の男オズワルドの登場で葛藤する物語。ルッキズムや自己肯定感を鋭く描き、監督自身の経験が反映された共感できる演出が特徴です。

主演セバスチャン・スタンとアダム・ピアソンの演技が光り、70年代ウディ・アレン作品を思わせる映像美と淡いドラマが心に残ります。単純な教訓にとどまらない深みある作品です。

20代・男性

3.5/5.0

映画『顔を捨てた男』は、顔にコンプレックスを持つエドワードが過激な治療で新たな顔を得るも、同じ顔の男オズワルドの登場で葛藤に揺れる物語です。監督自身の経験も反映し、現代のルッキズムを鋭く問いかけます。

主演セバスチャン・スタンの繊細な演技に加え、オズワルド役アダム・ピアソンの強烈な存在感が光ります。実在俳優のカメオ出演も見どころです。

独特な演出と深いテーマ性が際立つ本作は、「自分らしさ」とは何かを考える人におすすめの異色作です。

40代・女性

3.0/5.0

映画『顔を捨てた男』は、顔の変化だけで人生が変わるわけではないという寓話的な物語です。主人公は新しい顔で再出発を試みますが、同じ容貌の自由に生きる男・オズワルドの登場で自己と向き合わざるを得なくなります。

心理描写には空想的な面もあり、物語が大袈裟に感じられる部分もありますが、主演セバスチャン・スタンの熱演が作品に深みを与えています。見た目だけでなく内面の葛藤を描く本作は、ラストの表情に強い余韻を残します。

賛否は分かれますが、外見を超えたアイデンティティの問題に興味があるなら、一見の価値がある作品です。

『顔を捨てた男』ネタバレ・解説

映画『顔を捨てた男』では、主人公エドワードが顔のコンプレックスを克服するために画期的な治療を受け、新しい顔を手に入れて新生活を始めます。しかし、心の葛藤は消えず、過去の自分とそっくりな男オズワルドが現れることで自己肯定感が揺らぎます。オズワルドは容姿のハンディを持ちながらも明るく前向きに生きており、エドワードの嫉妬や内面の不安を象徴する存在として物語に深みを与えます。最終的にエドワードは外見の変化だけでは真の自己は変わらないことに気づき、「自分らしさ」とは何かを見つめ直す決意を示します。

まとめ

映画『顔を捨てた男』は、外見の変化を通じて自己肯定や人間の本質を鋭く問いかける異色作です。主演のセバスチャン・スタンとアダム・ピアソンの熱演が光り、ルッキズムやアイデンティティの葛藤を深く描き出しています。単なる整形ドラマにとどまらず、内面と向き合う勇気を観る者に投げかける作品として、多くの人に考えるきっかけを与えるでしょう。

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