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曖昧で、痛くて、愛しい——【今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は】あらすじ・見どころまとめ

誰かを好きになる——それは簡単なようで、実はとても難しい。
『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、言葉にできない“好き”を抱えた少年の心の揺れを、柔らかな映像と繊細な描写で描いた青春映画です。
季節の移ろいや日常の中で変わっていく感情と、まだ言えない想い。観る人の心にそっと寄り添う温もりと切なさが詰まっています。

公開を前に、本作のあらすじや見どころ、注目キャストなどをわかりやすくご紹介します。
さらに、作品に込められたメッセージや共感を呼ぶセリフ、監督・脚本家の意図にも触れながら、より深く楽しめる視点をお届けします。
この映画を観るか迷っている方にも、観終えたあとに余韻を振り返りたい方にも参考になる内容です。

(C)2025「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」製作委員会
この記事を書いた人

菜月

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【今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は】作品概要

2025年4月25日に公開された映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、言葉にできない好きという感情をテーマに描いた青春ドラマ。
高校生活の中で少しずつ育まれていく友情や恋心、不器用ながらも真っ直ぐな想いが、丁寧な映像とともに綴られています。
監督や出演キャストなど、作品の基本情報を以下にご紹介します。

作品情報

タイトル今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は
公開日2025年4月25日
上映時間127分
制作国日本
配給日活
監督大九明子

あらすじ

お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介が2020年に発表した恋愛小説「今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は」を、「勝手にふるえてろ」「私をくいとめて」の大九明子監督が映画化。

大学生の小西徹は、思い描いていたキャンパスライフとはほど遠い、冴えない毎日を送っていた。そんなある日、お団子頭の女子大生・桜田花の凛々しい姿に目を奪われた小西は、思い切って彼女に声をかける。いろいろな偶然も重なり、またたく間に意気投合する2人。会話が尽きないなか、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好きって思いたい」と桜田が何気なく口にした言葉が、小西の胸を刺す。その言葉は、小西が大好きだった、いまは亡き祖母の言葉と同じだった。桜田と出会えたことに喜ぶ小西だったが、そんな矢先にある出来事が2人を襲う。

主人公の小西徹を演じるのは、映画化もされたドラマ「美しい彼」シリーズなどで人気を集める萩原利久。ドラマ「不適切にもほどがある!」や映画「ナミビアの砂漠」などで若手実力派としてブレイクした河合優実が、ヒロインの桜田花に扮した。2024年・第37回東京国際映画祭コンペティション部門出品。

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出演キャスト

役名俳優名
小西徹荻原利久
桜田花河合優実
さっちゃん伊東蒼
山根黒崎煌代
マスター安齋肇
さっちゃんの父浅香航大
夏歩松本穂香
佐々木古田新太

【今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は】見どころを紹介

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、青春の揺れる感情や、言葉にできない想いを丁寧に描いた注目の一作です。
本作には、共感を誘うストーリー展開、美しい映像表現、そして若手俳優たちの瑞々しい演技と、見逃せない魅力が詰まっています。
ここでは、映画をより深く楽しむために知っておきたい見どころを3つに絞ってご紹介します。

【見どころ1】言葉にならない好きを描いた繊細なストーリー

本作の最大の魅力は、恋愛感情をまだ「好き」と言えない少年の、もどかしくも切ない心の動きを丁寧に描いている点です。
相手の気持ちを気にして踏み出せない、だけど何か伝えたい——そんな青春特有の曖昧な関係がリアルに描かれています。
セリフに頼らず、視線や間、沈黙を通じて感情を表現する演出も秀逸です。

【見どころ2】四季を感じる、美しい映像美

本作は“空”を象徴的に使いながら、物語と心情を映像で語ります。
春のやわらかな光、夏の眩しい青、秋の寂しげな夕空、冬の冷たい空気とともに、登場人物たちの感情の移ろいが重なります。
何気ない風景がこんなにも心に残るのかと驚かされるほど、映像の美しさが物語の余韻を深めています。

【見どころ3】主演キャストの等身大の演技

主演を務める若手俳優たちは、決して「演じている」ことを感じさせない自然な佇まいで観客を引き込みます。
セリフも表情も、まるで日常の延長のようなリアリティがあり、物語への没入感を高めています。
特に、不器用ながらも真剣に向き合う姿勢や、ちょっとした表情の変化に胸を打たれるシーンが多く、静かな感動をもたらします。

【見どころ4】SNSでも話題の“共感セリフ”

登場人物たちが交わす言葉は、誰しもが一度は抱いたことのある気持ちを思い出させてくれます。
「伝えたいのに、伝えられない」「嫌いじゃない、でも言えない」——そんな葛藤が丁寧に表現されており、SNSでも共感の声が続出。
印象的なセリフが心に残り、観終わったあともふとしたときに思い出してしまう余韻があります。

実際に観た人たちのレビュー・感想

20代・女性

5.0/5.0

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、伊東蒼の迫真の独白をはじめ、河合優実、萩原利久の熱演が光る青春映画。福徳秀介(ジャルジャル)原作の繊細な言葉とセリフ回しが胸に刺さり、スピッツ「初恋クレイジー」との融合も印象的。関西大学や銭湯などリアルな舞台設定が物語に深みを与え、大九明子監督の丁寧な演出が際立つ名作です。

30代・女性

4.0/5.0

ATフィールド全開な大学生たちの、友情と恋愛、そして喪失を描いた青春映画。半年ぶりの登校で出会った“ざるそば女”こと花ちゃんとの偶然の出会い、優しすぎる友人・山根との日々は一見キラキラして見えるけれど、次第に明かされていくそれぞれの心の闇に胸を締めつけられます。

小西の不器用な感情表現、花との距離感、そして気づけなかった咲(さっちゃん)の想い——誰かを好きになるって、こんなにも苦しくて愛おしい。恋愛映画らしい甘さもありつつ、静かに心をえぐるような“痛さ”が染みる一本です。

20代・男性

4.5/5.0

『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、内向的な大学生・小西と桜田花、そしてバイト仲間さっちゃんの複雑な関係を描く青春映画。伊東蒼の迫真の告白シーンが特に印象的で、河合優実も安定した演技を見せる。スピッツの楽曲が作品を彩り、繊細な演出と実在のロケ地がリアリティを与える。観て満足できる一作。

【今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は】原作について

本作『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、お笑いコンビ「ジャルジャル」の福徳秀介さんによる同名恋愛小説を原作としています。福徳さんが2020年に発表した小説は、自身の大学生活を舞台に描いたデビュー作であり、その繊細な描写と共感を呼ぶ人物描写で話題を呼び、文庫化と映画化が待たれていました。
関西大学を舞台に、“言葉にならない恋心”を抱えた主人公の大学生活をリアルに描いた本作は、作者自身の経験や想いが色濃く反映されています。この記事では、原作小説の魅力と、福徳秀介さんが語る制作背景や映像化への思いについてもご紹介します。

原作者紹介

福徳秀介さんは、お笑いコンビ「ジャルジャル」のツッコミ担当として活躍する一方、2020年に小説家デビュー。
初の恋愛小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』は、大学時代の経験をもとに執筆され、4年かけて完成しました。
繊細な心の動きや言えない想いを丁寧に描いた本作は、読者の共感を集め、映像化にもつながりました。

原作の評価・感想

20代・女性

映画を観て感動し、続けて原作小説も読みました。映画は原作に忠実で、印象的なセリフや場面がそのまま活かされており、映画と原作の両方を楽しめました。福徳秀介さん独特の世界観はやや独特で理解が難しい部分もありますが、大学生の「群れ」に対する感覚や恋愛模様など、現代の若者に共感できるテーマが描かれています。河合優実さんのファンとしても、映画と原作どちらも魅力的で、何度も観返したくなる作品です。

30代・男性

映画を観てから原作小説を読みました。映画では描ききれなかった小西の内面や未熟さが原作でより詳しく描かれていて感動しました。花さんと過ごした日傘のシーンは心温まる印象的な場面です。

福徳秀介さんのユーモアあふれる文体で読みやすく、特にさっちゃんの長い告白は切なく胸に刺さりました。主人公の無関心さにやるせなさも感じますが、人の心の傷や成長を丁寧に描いた作品です。

20代・男性

ジャルジャルとスピッツが好きで、ずっと積読にしていた本をようやく読みました。人間観察が趣味の福徳さんらしい細かい描写に何度も笑い、後半は涙を流しながら一気に読み進めました。深い言葉が多く心に残ったので、もう一度じっくり整理して心に刻みたいと思います。これを機に福徳さんの他の作品も読んでみたいです。

まとめ

この記事では、ジャルジャル・福徳秀介さんの原作小説について、その独特な表現や細やかな人間観察、感動的なストーリーを紹介しました。原作の魅力が映像化された映画とも密接にリンクしており、笑いあり涙ありの青春群像劇として多くの共感を呼んでいます。

福徳さんの作家としての才能を感じられる一冊で、ファンはもちろん恋愛小説が苦手な方にもおすすめできる作品です。ぜひ一度手に取って、物語の深みを味わってみてください。

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